中学三年生の彗子は両親の離婚後、月に一度、父の代わりに祖父と会っていた。公園でソフトクリームを食べ、海の見える岬まで軽トラを走らせるのがお決まりのコース。そんな一風変わったデートを楽しむ二人だったが、母の再婚を機に会うことをやめることになり……。表題作のほか、元不良と教師、バツイチOLと大学生、園児と保育士など、暖かくも切ない5つのデ...
発売日: 2014-05-25 ジャンル:小説/文学 ¥460
NATIONAL BESTSELLER • Including the story "Drive My Car”—now an Academy Award –nominated film—this collection from the internationally acclaimed author "examines what happens to characters without important women in their lives; it'll move you and confuse you and sometimes leave you with more questions than answers" (Barack Obama). Across seven tales, Haruki Murakami brings his powers of observation to bear on the lives of men who, in their own ways, find themselves alone. Here are lov...
発売日: 2017-05-09 ¥950
コンビニ、居酒屋、空港―― 他人と共有できないわたしだけの希望。 コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港。 どこにでもある場所を舞台に語られる、男女8人の、他人とは共有できない個別の希望。 時間を凝縮させ、精密画のような描写で現代を切り取る傑作短編集。 村上龍自身が「最高の短編です」という「空港にて」の...
発売日: 2013-02-06 ジャンル:小説/文学 ¥420
いくつかのコメント
1. 初めてiPADで読んだ本 - 紙の本ではなく、生まれて初めて電子書籍で読んだ本がこの本「空港にて」だ。二十年くらい前は、村上龍の小説はほぼリアルタイムでハードカバーで読んでいた。仕事とか私生活が忙しくなり、いつのまにか彼の本を読まなくなっていた。正直言って、感想は特に無い、つまらないわけではないけど、かつての村上龍にはあった破壊力みたいものが小さくなって、妙にうまくまとまっている。要するに、村上龍も年をとったのだ。 バツイチのろくに文才も無い五十男に、偉そうなことは言えないけど。ただ言えるのは、村上龍も年をとったと言う当たり前の事実を知った作品だった。
2013-06-09
2. 初めて読んだ村上龍 - 限りなく透明に近いブルーなど有名な作品があるが、不思議なことに村上龍という作家の小説を読んだことがなかった。
今回読んだ「空港にて」が初めての作品である。
日常をさりげなく描いているが、そもそもありふれた日常の中にある非日常をピックアップした物語の連作である。
しかもそれらの非日常には、結論というものがない、または作者が示すことはない。
心に残るメッセージは、こういう人生をたどった男やら女がいた、または作者が創作したということであり、そこから汲み取るメッセージは読み手の裁量に任されている、そんな感じがした。
日常の中にあるそれぞれの人々の非日常。誰にでもそういうものを持っているのだが、それを読み手に伝える手段として小説は適しているにだろう。村上龍の経験がやはり不思議と滲み出ている感じがした。
2013-05-30
3. よいです - とてもおしゃれな短編集。まるでアメリカのニューヨーク物語みたいな感じです。(そんなのがあれば)日本の小説のレベルは二人の村上によって高まっていると思います。このジャンルは昔だったら、吉行淳之介あたりが得意にしていたかもしれません。特に空港にてが良かった。とても繊細で物語の作りがうまいです。
2013-05-28
4. 空港にて - 風俗で働く女の人のことも的確に説明されていて為になった。気持ち悪いし、凄い暴力だ。いろんな意味で。セックスっていったらSMしか知らないみたいだし、そんなことに巻き込むことにもなんら罪悪感を抱くこともないようだ。一体誰に助けを求めればよかつたのだろう?
2013-05-05
5. 温かい手がさしのばされている。 - 村上龍氏の短篇を読むのは初めてだと思う。「これはホントに村上龍なのか?」と驚いてしまった。これまで読んだ村上龍氏の長編と違って、私の苦手な冷たく尖った先端を有する文章や痛みを伴って沁み込んでくる毒もない。ここに収められた作品たちは、視界を遮り降り続く雪の向こう側にほの見える灯りが何か希望を予感させるように、読む人に温かい手がさしのばされている。
2013-03-13
本书从刘庆邦多年创作的百余部短篇小说中,精选出22篇广受赞誉的佳作,代表了刘庆邦爱情短篇小说创作的最高水准,含《苇子园》《白煤》《鞋》《西风芦花》等经典名篇。所选作品篇幅短小,体裁轻盈,且各具特色,通过对“爱情”这一永恒主题的表述,传递了作者对人生的感悟和哲理性思考。
発売日: 2020-08-01 ¥2,000
弟はいつでも、この完璧な土曜日の記憶の中にいる--病に冒された弟との日々を描く表題作、海燕新人文学賞受賞のデビュー作「揚羽蝶が壊れる時」に、第二短篇集「冷めない紅茶」を加えた、かぎりなく透明で瑞々しい最初期の四短篇。
発売日: 2010-11-04 ジャンル:小説/文学 ¥640
Ernest Hemingway was one of the most influential and important authors of the 20th Century, known for books such as The Old Man and the Sea and For Whom the Bell Tolls, and this collection compiles all of his short fiction into a single volume. It contains the class First Forty-Nine Stories plus a number of other works: ** Part I: First Forty-Nine Stories ** Stories from The Fifth Column and the First Forty-Nine Stories (1938) The Short Happy Life of Francis Macomber (1936) The Capital of the Wo...
発売日: 2015-04-01 ¥100
働く男たちの愛憎、葛藤を描いた文春文庫オリジナル短編集。池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作...
発売日: 2011-04-10 ジャンル:小説/文学 ¥630
いまや女性の社会進出、活躍が当たり前となった現代の日本。学校や職場でも、優秀で元気なのは女性ばかりである。女性の価値観、果たすべき役割が大きく変化しているのだ。では、古い型の「女らしさ」はもはや求められないのだろうか? いや、女性上位の時代だからこそ、従来の男性とは異なる価値観、よき女性らしさを、職場や家庭に持ち込んでほしい、と著者は...
発売日: 2012-11-22 ¥680
恋人に別れを告げるために訪れた海辺の宿で起こった奇跡を描いた表題作「月下の恋人」。ぼろアパートの隣の部屋に住む、間抜けだけど生真面目でちょっと憎めない駄目ヤクザの物語「風蕭蕭」。夏休みに友人と入ったお化け屋敷のアルバイトで経験した怪奇譚「適当なアルバイト」……。“心の物語”の名手があなたに贈る味わいある作品集。珠玉の11篇を収録。
発売日: 2009-09-20 ¥550
電車で遭遇した目を見張るように美しい女。電話ボックスで見かけた甘い香りを残した女。職場で一緒に働く世間に馴染めない女。友人の紹介でなんとなく付き合った怠惰な女。嬉しくても悲しくてもよく泣く女。居酒屋から連れ帰った泥酔する女。バイト先で知り合った芸能界志望の女。そして、中学の時に初めて淡い恋心を抱いた女……。人生の中で繰り返す、出会...
発売日: 2009-02-25 ジャンル:小説/文学 ¥600
どこかの誰かが、幸せでありますように。 失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。 知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。 ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。 付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、 どこにも居場所がないいじめられっ子、 いつも謝ってばかりの頼りない上司……。 でも、今、見えていることた...
発売日: 2022-04-27 ジャンル:小説/文学 ¥1,300
OLから造花クリエーターに転進した美登里は、旅行先の札幌で七年前に別れた男と再会する。身勝手と独占の欲望にさいなまれた苦々しい思い出は、いつしか甘美な記憶にとってかわり、空港へと向かうタクシーの中で美登里を誘ってくる男に、彼女は感情の押さえがたい力をおぼえるようになるが……。大人の情事を冷めた目で捉えた表題作に、古都を舞台に年下の男と...
発売日: 1988-11-10 ジャンル:小説/文学 ¥470
駅のタクシー乗場で突如弾丸に襲われた母娘。現場に居合わせた宇野と夕子は、すぐに犯人が割れるだろうと予測したが、母親を予期せぬスキャンダルが襲い、事態は思いがけない方向へ…(「裏切った弾丸」)。心霊スポットを紹介するロケ現場で、1人のお笑いタレントが毒を盛られた疑いで急死。妻は自分が夫を恨んでいたことを告白、またロケの際はかならず手づく...
発売日: 2014-04-10 ジャンル:小説/文学 ¥490
「どこかで聞いた、あの夏の物語。」 カラーイラストとシンプルな文章で綴ったショートストーリー、 漫画家ごとう隼平の新作は絵本とも漫画とも違う新カテゴリ、イラストブック…"イラブ"です。 私たちが枕元に置いていたお気に入りの小説や漫画が電子書籍に変わったとき、その魅力は増したと言えるでしょうか。 これからの時代に、どんな作品なら愛着を持ち、...
発売日: 2013-04-10 ¥250
いくつかのコメント
1. まさに青春 - 透明感のある綺麗なイラストと、爽やかで少し切ない文章で構成された、イラストブックです。漫画家ごとう隼平先生の描く新境地。学生時代を思い出すもよし、こんな青春無かったと羨むも良し。この機会に是非読んでみてはいかがでしょうか!Kindle版ともちょっと違いますよ〜。新作も楽しみです!!
2013-04-10
2. 金魚ガールズ 感想 - 清涼感のある良い作品でした。
ストーリーは良く言えば王道、悪く言えばありがちなお話。 ですが、フォトブックを意識した作品なので、このわかりやすさは絵柄と雰囲気にピッタリとハマっていました。
何よりストレスフリーですらすら読めるのが良い。 少女達の青春を爽やかに描いた「金魚ガールズ」。読んで良かったです。
2013-04-10
仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。引っ越し先の、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の商店街で奇妙なプレートを飾った店を見つける。実は時計店だったそこを営む青年と知り合い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれるうち、彼に惹かれてゆくが、明里は、ある秘密を抱えていて……。どこか懐かしい商店街が舞台の、心を癒やす連...
発売日: 2012-09-25 ジャンル:小説/文学 ¥550
ニューヨークの市井に生きる人たちの喜怒哀楽を、あくまでも温かく、巧みに切り取ってみせた短編の名手の代表作。「ハーグレイヴズの本心」「運命の道」「自動車が待っているあいだに」「二十年後」「ある忙しい株式仲買人のロマンス」「魔女たちのパン」など11編。
発売日: 2012-12-04 ¥500
晩年の豊臣秀吉は愛すべきフーテン老人? 立派だが、どこかおっかなくて近寄りがたい細川ガラシヤおばさん。もし織田信長が現代に生きかえって、われわれの目の前に現われたら? そして信長の眼には今の社会はどのように映るのだろうか……。あるときは廃墟にたたずんで昔日に想いをはせ、またあるときは埋もれた史料の山から歴史の真実を探りだす。夜が更けるの...
発売日: 1995-12-01 ¥460
「庶民の文学」の第一人者、O・ヘンリーの代表作続編。この巻には「最後の一葉」「賢者たちの贈り物」など最も有名な作品のほか、今なお多くの人に愛され続けている「馭車台から」「ポリ公と讃美歌」「お好み料理の春」「運命の衝撃」など10編の作品を収録。
発売日: 2012-12-04 ジャンル:小説/文学 ¥500
会いたくてたまらなかった。もう会うこともないだろうし、二度と会わなくても構わないと思っていた。しかし、離婚してはじめての秋、男は、別れた妻にもう一度会いたいという気持ちを抑え切れず、彼女に電話をかける。何故、彼女と別れなければならなかったのか。いったい自分にとっての彼女とは、どういう存在なのだろう……。(「私はいつも私」) さまざまな...
発売日: 2002-06-25 ジャンル:小説/文学 ¥600
2002年、52歳のときに初めて出したアルバムCDが160万枚を超え、大ブレークした毒舌漫談家・綾小路きみまろ。あれから5年経ったいま、人気が衰えるどころか、1年先のライブステージまで予約が入っているほどの超売れっ子スターに。その人気は各界にも影響を与えている。たとえば、慶応病院に入院していた王貞治ソフトバンクホークス監督が「病室ではきみまろさんのC...
発売日: 2012-11-19 ¥1,100
無銘の古刀に名匠の偽銘を切って高価な刀剣にする鏨師。その並々ならぬ技術を見破る刀剣鑑定家。火花を散らす名人同士の対決に、恩愛のきずながからむ厳しい世界をしっとりと描いた第41回直木賞受賞作「鏨師」のほか、「神楽師」「つんぼ」「狂言師」「狂言宗家」など、著者が得意とする芸の世界に材を得た、平岩弓枝の世界のエッセンスが味わえる珠玉の初期作...
発売日: 1977-12-25 ジャンル:小説/文学 ¥490
久しぶりに再会した元彼と飲むビールの味、男友達と初めて寝てしまった夜の記憶、不倫相手が帰っていった早朝の電車の音……。まっすぐ進まない恋をしている人にだけ見える景色がある。せつない記憶を切り取った三十七のショートストーリーに短歌を添えて贈る、『ハニー ビター ハニー』の原点。甘くて苦い恋を描く、人気歌人の処女小説集。
発売日: 2013-02-26 ¥510
「なんだかツイてない。幸せになるために、こんなに努力してるのに」……。本当に、そうですか? ほとんどの人が気づいていませんが、実は幸せになるためには「法則」があります。その法則からはずれていては、どんな努力もカラ回り、ムダに終わってしまうのです。でも、ひとたびその法則を知って実践すれば……なんと人生すべてがいいほうに転がり始めます。「...
発売日: 2012-11-22 ¥950
落語は本来噺家の芸によるものだが、高座で演じられる身振り手振りの可笑しさにとらわれていては、落語の奥に潜む人間の生態を見失うことになりかねない。本シリーズは、「落語」の素型を損なうことなく、そこに溜めこまれた人間の想いを写し取るように構成した新しい試みです。まずは「春の巻」。玉子焼きはタクアンでかまぼこは大根、もちろん酒は薄めた番...
発売日: 1999-01-21 ¥850
「秋刀魚は目黒にかぎる」でおなじみの「目黒のさんま」、死者さえ仲間に入れて、笑いにとり込む「猫会談」、「あの野郎、字を書くよォ」「あいつが? いやな野郎だァ」と変に意気がる「三人無筆」。このほか、「時そば」「粗忽の釘」「死神」など25篇を収録。
発売日: 1999-03-24 ¥950
一緒にいるだけで元気になれる。いつもなぜか目が合う。気がついたら、ハッとするほどきれいになっていた……あなたの周りにそんな人はいませんか? それは「オーラ」の力なのです。本書は、自分の「オーラ」を発見し、磨きをかけるための具体的方法をアドバイスするエッセイ集。人を魅きつける見えない力の出し方を教えます。ツイてる人、パワーのある人、美し...
発売日: 2012-11-21 ¥490
その書店員は、なぜ涙を流していたのだろう―。ときにうつむきがちになる日常から一歩ふみ出す勇気をくれる。本を愛する人へ贈る、珠玉の連作短編集。(単行本『赤いカンナではじまる』を再構成の上、改題)
発売日: 2013-11-22 ¥600
しみじみと妻の出腹を見つめたあとで、自分の出腹に目をやって、これじゃオレたちバラバラだと嘆く今日このごろ……。中高年を題材としたテンポのいい毒舌漫談で、一躍人気者となった漫談師・綾小路きみまろ。処女作『有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房』は、ベストセラーとなった。本書は、いわばその続編。しかもブレイクまでの「潜伏期間30年」で...
発売日: 2005-05-02 ¥510
「美を感じるのは、愛が心に生まれるからである」「愛があるので人生には意味がある」――人と自然、人と人との美しい関係を謳い上げる様々な“愛の言葉”。身のまわりの小さきものに愛の眼をそそぎ、自然を愛し、人を愛して逝った作家・武者小路実篤の珠玉のエッセイ集。
発売日: 2012-11-17 ¥430
地方局の新米アナウンサー・鴨川優は、テレビからラジオに異動となり、憂鬱な気分を抱えていた。妙に陽気なディレクターの蓮池陽一から、午前0時に始まる新番組の司会に抜擢されるが、その準備中のある夜、突然の豪雨で孤立した村に災害情報を流すと大役を担うことに。さらには陽一のとんでもない秘密が発覚し……。ラジオ局で働く人々の奮闘を現役アナウンサ...
発売日: 2014-07-07 ¥660
毎日の暮しの中で「変だな」と思うことはありませんか? 見逃してもいい変なこともあれば、はたまた見逃してはいけない変なこともあります。その「変」を解決できないままに、変だと思ったことを忘れていくのが毎日です。いちいちこだわってはいられません。しかし、変なことはやっぱりヘンだと思いませんか!? ――著者が長年、政治の世界から日常の暮しの中で感...
発売日: 2012-11-21 ¥430
7つの面白さが味わえる新感覚エンターテインメント! どの物語にも、あなたの人生観を大きく揺さぶる一文が、きっと見つかります。 三匹の子ぶたの元に現れたオオカミは、童話「三匹の子ぶた」を携えていた――三匹の子ぶたなう 軽い気持ちで女の子にあげた1万円札が、怒りの形相で戻ってきて――お金持ちのすすめ 地球を守るため、人間と動物が協力して宇宙のオ...
発売日: 2016-02-12 ¥1,500
A Vintage Shorts “Short Story Month” Selection From one of the most celebrated short-story writers in American literature, the story that launched a thousand homages, in word and film—a haunting meditation on love and companionship, and finding one’s way through the dark. “What We Talk About When We Talk About Love” is included here with its unedited version, “Beginners,” which was originally submitted to Carver’s editor, Gordon Lish. In this eShort, readers can compare both ve...
発売日: 2015-05-14 ¥100
常陸の国はらどまりの浜に流れついたガラス張りの〈うつろ舟〉。そのなかには、金髪碧眼の若い女人が、一個の筥とともに閉じ込められていた。そして繰りひろげられる少年との夢幻的な交歓―古典に題材をとりながらもそれを自由自在に組み換え、さらに美しくも妖しい一つの〈球体幻想〉として結晶させた表題作のほか、珠玉の八編。澁澤龍彦、晩年の代表作。
発売日: 2002-09-04 ¥680
From the winner of the Nobel Prize in Literature and author of the Booker Prize–winning novel The Remains of the Day comes an inspired sequence of stories as affecting as it is beautiful. With the clarity and precision that have become his trademarks, Kazuo Ishiguro interlocks five short pieces of fiction to create a world that resonates with emotion, heartbreak, and humor. Here is a fragile, once famous singer, turning his back on the one thing he loves; a music junky with ...
発売日: 2009-09-22 ¥1,300
恋人の家に転がり込んできたのは、とっくの昔に離婚したはずの彼の元妻だった。ひとつの場所にとどまることのできない女の存在が二人の関係を変える(「夜を想う人」)。一度は別れを選び、それぞれが新しい伴侶を見つけ、子供も授かった元夫婦の約束とは(「二人のプール」)。裏切りに満ちたこの世界で、信じられるのは私だけ? 平穏で幸福な愛の“嘘”に気づいて...
発売日: 2017-09-01 ジャンル:小説/文学 ¥700
「え、『とは』ってえのは、いったいなんです?」「とは、というのは、あとで調べたら千早の本名だった」。でおなじみの「千早振る」をはじめ、「牛ほめ」「首提灯」「芝浜」「粗忽長屋」など知ったかぶり、見当はずれの人々が続々登場。たっぷり笑いの25篇。百選シリーズここに完結。
発売日: 1999-04-22 ¥950
Pocket cocktail story DIGITAL SOUND BOOKシリーズの第1弾 シェイカーを1本の鉛筆に持ち替えて、極上のカクテル・ストーリーを生み出す、おそらく世界でただひとりのバーテンダー、オキ・シロー。彼のつくるカクテル・ストーリー。ここには男女の機微がワン・ダッシュ加えられている。物語りのタイトルになっているカクテルを前にして、本書のトビラを開く。 臨場感あふれる...
発売日: 2014-03-14 ¥500
「刀が一本」「長剣か短剣か」「じゃんけん」「じゃんけんなんてえものはない。長いか短いか」「いいかげん」(出来心)。軽く、すばやいやりとりも江戸の落語の痛快なところ。愛すべき人々やお化けたちか続々登場するこの巻は「一眼国」「二十四孝」「お化け長屋」「あくび指南」など25話を収録。
発売日: 1999-02-24 ¥850
恋愛のカリスマとして大人気、ゴマブッ子が初の本格的小説で新境地を開く。銀座のレストランに集う、元アイドルや女子アナ、妊婦、ブライダルジュエリー販売員らの共通点、それは……。妬み、嫉み、僻み、恨み、女の恐ろしい本性が渦巻くクセになる連作短編小説。
発売日: 2012-05-30 ¥700
夜という時間を、“何となく”過ごしてしまっていませんか? 疲れて帰ると、ついダラダラ過ごしがち。でも本当は、今日という日は、まだ終わっていません。夜していることが、あなたをつくるのです。例えば、「“今からでは遅い”ということを、しよう」。寝る前に、「あれをやらなきゃ」と思い出すと、大抵の人は「明日でいいかな」と考えます。しかし、明日に...
発売日: 2012-11-20 ¥950
愛に心を痛める人に向けて、石井ゆかりが綴った16のテーマ。続編と装丁をあわせた新装版!【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されているイラストは収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
発売日: 2014-01-31 ¥1,200
マンネリ化した日常、うまくいかない人間関係、つまらなく思える仕事、思いどおりにならない恋愛……本書は、こんな人生をリセットして、新しい自分を発見するためのヒント集。さりげなく、そして1日も早く生まれ変わるための「ほんの小さな心がけ」を紹介します。「面白くない」と言うのをやめれば違う楽しみ方があることに気づく/「一見面倒なこと」は取り組...
発売日: 2012-11-19 ¥510
部下の企画を平気でつぶす、問題児を自ら避ける……そんな“二流のリーダー”になっていませんか? いくら一生懸命やっても、むずかしい顔をして悲壮感を漂わせていては、部下はなかなかついてきません。人を動かすためには、まず自分が成長することが大切。そして変化を恐れずに、失敗しても笑いながら明るく仕事をする“一流のリーダー”になって、チーム全体...
発売日: 2012-11-16 ¥490
夜の銀座で繰り広げられるビジネスのかけひき、男と女のやりとりの中で、成功する男たちは「言葉」という武器を巧みに操る。そして、彼らは仕事、お金、女性すべてに愛され続ける。そんな一流の男たちの「交渉術」とは?本書は、人気会員制クラブのママである著者が見た一流の男たちの交渉テクニックをそっと教える。「『できる男』は夢を見せて口説く」「ワン...
発売日: 2012-11-20 ¥510
榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も“幸せ”を感じたことがないらしい。なぜなら“幸せ”を感じた瞬間、死神は……「幸せな死神」。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら と称して...
発売日: 2014-06-20 ¥1,300
In the tales that make up The Elephant Vanishes , the imaginative genius that has made Haruki Murakami an international superstar is on full display. In these stories, a man sees his favorite elephant vanish into thin air; a newlywed couple suffers attacks of hunger that drive them to hold up a McDonald’s in the middle of the night; and a young woman discovers that she has become irresistible to a little green monster who burrows up through her backyard. By turns haunting and hilarious, in The...
発売日: 1993-03-31 ¥1,300
コピーライターの私は、江戸時代の戯作者山東京伝の現代にも通用する広告のセンスに親近感を抱いていた。私は、ひょんな事で、江戸時代の岡ッ引き“平吉”が書いた古日記を入手、日記には、京伝の妹“およね”への恋と、彼女が神隠しにあったらしい異変が記されていた。――そんな時、CMに登用した人気歌手が、知るはずのない日記の内容を熟知している事に気づ...
発売日: 2013-08-31 ジャンル:小説/文学 ¥400
好、妾、妖…女のとなり、つまり女偏のつく漢字。眺めると「いるいるこんな人」「えっ、こんな人が」と頷かされたり、驚かされたり。当代一の観察眼を持つ著者にかかるとあなたの隣人が小説より奇なる存在となる、ハラハラどきどきの好エッセイ集。
発売日: 2006-09-10 ¥770
〈私〉についてこうして書いている〈私〉という存在とは……。〈私〉と世界との関係を見つめた表題作はじめ、思考のかたちとしての九つの短篇小説。
発売日: 2010-02-04 ¥710